まさかのトラブル

それを聞いた瞬間、スーッと血の気が引くのを感じました。

外気は0度。遠くの山には雪が積もり始めています。
管理人もいないし、街から遠く離れた圏外で、レンタカー会社に電話もできないし、財布も車内。
そして寒すぎて身動きも取れない。
残された唯一の選択肢が、他のキャンパーに助けを求めること。
幸い、僕ら以外にもう一台キャンピングカーが停まっていたので、
意を決して彼らに助けを求めることに。
ティボとアレクシャ
キャンピングカーの外から、恐る恐る声をかけます

最初は、警戒してか反応がありませんでした。
諦めずに、何度か

と話しかけると、中から白人のカップルが出てきました。
事情を説明すると、
「それは、大変だ。とにかく、外は寒いから中に入って」
と、優しく応対してくれました。
ティボ(男性)とアレクシャ(女性)というフランスから来たカップル。
状況を全て把握した上で、二人は
「じゃあ、まずはこの車で一緒に移動しよう。携帯の電波があるところまで出たら、携帯を貸すからそれでロードサービスに電話しよう」
と、大変ありがたい提案をしてくれました。


ジェイソン神
10分ほど車を走らせると、携帯の電波を拾いました。
まずはアレクシャの携帯をかりて、Jucy(レンタカー会社)に電話をかけます。
しかし、残念ながら、彼らはコロナの緊急レベル2の下では、夜のロードサービスはやっておらず
翌朝にならないと対応できない と言われてしまいました。
そこで、なゆちが即座にネットで見つけたAMIという会社に電話してみました。
オペレーターのジェイソンと名乗る男性が、神対応を見せつけてくれます。
状況を飲み込むと、
「150ドル(約1万円)で鍵師を手配できるが、多少時間がかかってしまうし、
少し高いので、あなたたちの居場所に近いローカルの会社の番号を教えるから、まずはそっちに聞いてみることを薦めます。
もしそちらで対応ができないようだったら、また私に電話をください。」
とのこと。
教えてもらった会社に電話をかけましたが、「夜だし、場所も場所なので300ドル(2万円)かかる」
と言われてしまいました。
そこで、再びAMIのジェイソンに電話をかけると
「わかりました。なるべく早く鍵師がキャンプ場に行けるように手配します。
もしかしたら2時間くらいかかってしまいますが、寒いけど待てますか?」
と、神対応。
感謝の言葉と、他の人の車にいるから大丈夫ですと伝えて電話を切りました。
最強の鍵師
キャンプ場に戻ってから、しばらくティボたちの車の中で4人で会話をしていると、
電話を切ってからたったの40分で、鍵師がやってきました。
とても明るいおじさんで
寒さに震えながら
「大丈夫か?寒くてやばいなwさっさと終わらせよう!」
と言ってくれました。
技は企業秘密なので公開できませんが、
「そうやってやるのか!」というプロの技を駆使して、
5分もかからずに開けてしまいました。
念願の車内から財布を取り出して支払いを済ませ、
お礼を伝えると、
「こちらこそ、仕事をくれてありがとよ!寒いから、ちゃんと温まって、いい夜を過ごしてくれ。」
と言い残して、颯爽と帰って行きました。

温かい夜
ティボとアレクシャに、無事に鍵が開いたことを報告。

この日はもう夜遅かったので、お礼は翌朝改めてきちんとさせてもらうことにし、
自分たちの車に戻ります。
車内で温かいフォンデュを食べて身体を温めます。
湯たんぽを作って、布団に潜り込みます。
めちゃくちゃ寒かった夜ですが、
人の優しさに触れて、温かい気持ちで眠りについたためか、いつもより温かく感じました。
今回の旅では、何度か危機に瀕していますが、その度に心優しい人たちに助けてもらっています。
何かを見たり体験したりも一つ一つかけがえのない思い出ですが、
こうした人の優しさに触れた瞬間が、一番のハイライトとして旅の記憶に刻まれるのでしょう。

フランスで大金盗まれたけど、昨日はフランス人に命を助けられた。フランスを嫌いにならずに済みそう。
— なゆっけ旅 (@nuk_tabi) June 6, 2020












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前半のキャンパーっぽい感じよかったわ。
こういうアウトドア感を求めてたからこれは神回。
車内でのんびりもいいけど、たまにはアウトドアな感じみせてね。
後半は本当お疲れ。
そういう反応待ってたから、嬉しいよ!
えーみーるに神回認定されたのは、イースター島以来かな!光栄です。
3週間もキャンプ生活してるのに、「たまにはアウトドアな感じ見せてね」と言わせてしまうのは
我々夫婦くらいかもしれないね。
野生味あふれる火起こしから、
非常味あふれる鍵ハプニングまで、
非常に内容の濃い回でした。感動。
無事でよかったですね!
私もいつも、性善説を信じながら、
時に裏切られ性悪説に偏り、
でも時に人の優しさに触れ性善説に戻ってくる、
そんな毎日です。
ステキなコメントをありがとうございます。
ブログが1ページに治りきらなかったのは初めてであります。
性善性悪についてのコメントは、二人でうんうん頷きながら読ませてもらいました。
まさにかねこちゃんのいう通りだと思います!