静かな国際線ターミナル
出国手続まで
クライストチャーチからオークランドに到着したのが、夜9時。
国内線のターミナルから国際線ターミナルまで移動します。
平時は連絡バスが運行していますが、国際線の利用客が少ないためか、運休していたので、
約1キロの道のりを歩いて(なゆちは走って)向かいます。
国際線ターミナルに到着すると、そこにはほとんど人の気配がありません。
夜遅いこともあり、掲示板に表示されている便も、僕らの搭乗予定便を含めて3つしかありませんでした。
既にチェックインは終えているので、直接保安検査場に向かいます。
数えるくらいしか人がいないので、一切並ばずに出国手続きを終えました。
寂しい出発ロビー
出発ロビーは、免税店やレストラン、ラウンジがあって搭乗前に一番ワクワクする場所。
しかし、コロナの影響でほぼ全てのお店が閉ざされていました。
ラウンジも利用不可。
3月に入国した時には、あんなに賑わっていたのが嘘のような静けさ。
同じ場所とは思えません。
誰もいない国際線ターミナルが切ない… pic.twitter.com/FUdZpY2g8F
— なゆっけ旅 (@nuk_tabi) July 11, 2020
トイレも、使用された形跡がほとんどなく、完全に貸し切りでした。
唯一営業している薬局
唯一営業をしているお店があったので、入ってみます。
中華系の店員さんが、一人でヒマそうにしていました。
話を聞くと、このお店は薬局なので、エッセンシャルワーク(必要業種)としてコロナ禍でも営業を継続している
とのこと。
お客さんが来ず、在庫が売れ残っているため、全ての商品が値下げして売り出されていました。
薬局なので、スーパーでは取り扱えないような高濃度のマヌカハニーも販売しています。
興味を持って話を聞いていると、マヌカハニーをたくさん試食させてくれました。
「誰も来ないから試供品も減らなくてね」
と嘆いていました。
気に入ったマヌカハニーを1瓶購入すると、サービスでハンドクリームやチョコレートもつけてくれました。
「いいんですか?」
薬局の店員さん
そのあとは、搭乗時間ギリギリまで、彼の身の上話を聞きました。
中国で国家公務員兼弁護士として活躍していた彼は、奥さんの強い願望もあり、二人で数年前にニュージーランドに移住。
奥さんは兼ねてから興味のあった教育関連の仕事に就くも、
彼自身は中国の弁護士資格はニュージーランドでは使えず、希望していた職種に就くことができず
こうして空港で販売員として働いている
と教えてくれました。
ニュージーランドに来てよかったかと尋ねると、「どうだろうね…」と話していました。
“まず住みたい国を見つけて、そこでどんな仕事でも頑張ろう”
というアプローチは、僕らと共通しているので、
色々と考えさせられました。
別れ際、
「長時間のフライトになるから、乗る前にこれで洗顔と保湿していきなよ」
と、試供品もプレゼントしてもらいました。
搭乗ゲートへ
洗顔と保湿を終えて、搭乗ゲートへ。
ここまで国際線ターミナルでは数人しか見ていないので、
「この感じだと、飛行機はほぼ貸し切りだろうな」
と話しながら、意気揚々と向かいます。
まさかの人混み
僕らの予想に反して、ゲートにはたくさんの人がいて、搭乗に控えているではありませんか。
どうやら、彼らは別の国際線からの乗り継ぎ客。
オークランド到着後、ゲートの外には出ないで、乗り継ぎ便を待っていたようです。
ここで、
“どこの国から来たかわからない人たちと、密の環境になる”
ということに対する危機感が高まります。
マスクや、帽子に加えて、最終兵器のカッパを装備して、完全なウイルス対策をしてから
搭乗口に並びました。
メディカルチェック
搭乗までは、通常以上に時間がかかりました。
それは、直前に2段階のメディカルチェックが行われるためです。
1つ目は、
口頭でいくつか質問がなされます。
- 体調は良好か
- 感染者と接触はあったか
という内容でした。
2つ目は、
別の担当者がおでこで検温をします。
何事もなかったので、満を持して機内へ。
いざ、フライト
コロナに対する警戒心と、久しぶりの国際線へのワクワクが入り混じった気持ちで機内へ。
今回のチケットは、世界一周航空券とは別に、臨時で手配したものなので、エコノミークラスです。
結構混んでいましたが、僕らは3人がけのシートに、2人で座って、広く使えました。
また、密を避ける配慮か、真ん中の列は、全席空席にしてありました。
アナウンスで、「機内は全て消毒してあるので、タッチパネルも安心してお使いください。」と案内があったあと、
いざ離陸。
機内のサービスは通常通りで、機内食も飲み物も普通に振る舞われます。
唯一、マスクが全員に配られて、皆食事中以外はマスクを着用していました。
他の国から来た人達と一緒に搭乗することへの不安はありますが、
比較的距離は離れているし、マスクもしているし、持参した消毒液でこまめに消毒もできたので
安心してフライトを楽しむことができました。
10時間超のフライトなので、
映画を見て、食事を食べてお酒を飲んだあとは、お互いぐっすり。
起きてからは朝食を食べてしばらく機内からの景色を楽しみます。
こうして、約10ヶ月ぶりに、アジアに帰って来ました。
戦闘服がやばいね
こんな格好で飛行機乗って笑われないのって、今のご時世だけだよねw
おかえりなさい!
ただいま!
隔離中はイテウォンクラスにハマってます。