ホストとのコミュニケーション
“今回の宿泊先のホストは英語が話せないため、チェックイン時に苦戦した”と前日のブログで紹介しましたが
この日からは、スマホの翻訳機能を駆使して、そこそこ会話が成立するようになりました。
お互いスマホに話しかけ(or打ち込み)、グーグルが翻訳してくれた音声を再生して相手に聞かせるという手法です。
もちろん、うまく翻訳されない場面も多々ありますが、全く異なる言語を操る人同士がここまでコミュニケーションを取れるようになったこの時代、テクノロジーの進歩に感謝です。
朝のコーヒーと合わせて、ご自身で焼いたスポンジケーキや、自家栽培した果物などもふるまっていただき、ありがたかったし、距離が縮まった気がしました。
衝撃に次ぐ衝撃のサウナ体験
湖畔のサウナ?
ジュネーブ有数の観光スポット、レマン湖の大噴水。
“この近くに、湖を眺めながらサウナを楽しむスポットがある”
という情報をネットで目にしました。
また、サウナに入った後にそこでフォンデュを食べるのが地元っ子のトレンドらしいのです。
色々謎めいた感じですが、大変興味深かったし、この日は気温7度と寒かったので、サウナで温まろうということで、散歩がてら行ってみました。
グーグルマップには「露天風呂」と表示されていました。
中央駅から南に進むこと5分。
まずは大噴水に到着。
そこから湖を右手に歩くこと数分で目的地に到着。と言っても見たところただの桟橋です。
「本当にこんなところにサウナがあるのか?」と疑心暗鬼になってきました。
先に進むと、無事受付を発見。
「サウナ2人」と伝えると、チケット一人20フランと、貸タオル1枚あたり5フランを現金で払うよう案内されました。
ここで現金を持っていないと、僕らのように一度近くにあるATMに戻ってから出直す事になるので要注意です。
また、タオルは一人2枚必要と言われます。その理由は後述します。
お会計を済ませると、更衣室の鍵が渡されます。この時、代わりに身分証を預ける事になります。僕は日本の免許証を預けました。
その後、受付を担当してくれた男性スタッフの方が、僕らを施設内に案内し、使い方やサウナの入り方を、一つ一つ丁寧に教えてくれました。
遠くから見るとただの桟橋ですが、結構広くて色々あるし、清潔感もあって好印象。
ただ、スタッフの方の説明の中で一点気がかりな点がありました。
「サウナはいずれも混浴です。一つ女性専用の部屋もありますが。いずれも水着は着ないで入ります。ただ、着たければ着てもOKです。」
ん?
混浴なのに水着を着ない?
これは、英語の聞き間違いか、冗談だと思って聞き流しました。
全裸混浴
個室の更衣室で、持参した水着に着替えを済ませ、いざ最初のサウナのハマム(トルコ式蒸し風呂)へ。
そこには7~8名の男女が入っていたのですが、なんと、全員全裸。
奥さんと二人、目のやり場に困っていると、隣に座っていたおじいさん(裸)が英語で話しかけてくれました。
- スイスやドイツではこれが普通だから、恥ずかしいとかそういう感覚はないということ
- このサウナは100年以上の歴史を持つこと
- 毎年夏場はサウナは閉鎖されてしまうこと
- 受付で販売している「黒塩のスクラブ」で垢を流してから他のサウナに入ると気持ちがいいこと
など、色々と教えてもらいました。
以下でもこのおじいさんは複数回登場するので、ここからは「師匠」と表します。
話を教えてもらったお礼に、師匠が持参した黒塩のスクラブを師匠の背中に塗ってあげました。
僕らにも少し分けてくれたので、師匠のアドバイスに基づき、体に塗り込んで10分放置してから流すと、不思議と自分もこの中の一員になれた気がしました。
それから、一番温度が高い95度のサウナに入りました。木の床の、いわゆる普通のサウナです。
“タオルを敷いてお尻も足もタオルからはみ出さないように座る”というルールがあります。
サウナ内を綺麗に保つための工夫です。そのためか、内部とても衛生的で、変な汗臭さもなく、快適でした。タオル2枚必要なのは、身体を拭く用の1枚に加えて、もう1枚はこうして下に敷く用になります。
ここでもほぼ全員全裸。中には若い女性もいたので俄然目のやり場に困ります。
皆平然と入っているので、本当に不思議な感覚でした。
ただ、入り口付近にいた40代くらいの女性が、全裸で仰向けになり、タオルも被せず思い切り膝を曲げて開脚していた姿は、流石の現地人にも衝撃的だったのか、皆二度見三度見していました。
ここでその女性の隣に座っていたおじいさんが、女性の局部を凝視していたので、こちらがヒヤヒヤしてしまいました。
冬の湖なんですけど、、、
前述の通り、この日の気温は7度。冬のスイス、とても寒いです。
サウナで温まっても、一歩サウナから外に出ると数秒で身体が冷えます。
しかし、ここに集いし人たちは、水風呂代わりにこの寒さの中、湖に飛び込んでいきます。
中にはゴーグルを着用して遠くまで泳いでいく猛者もいました。
全裸の男女が次々と冬の湖に入っていく様子はかなり異様で、最初はかなり抵抗がありました。
しかし、サウナを2時間近くはしごし、身体も芯から温まり、全裸にもいい加減目が慣れてくると「俺たちも湖入れるんじゃね?」という気になってくるので不思議なものです。
師匠からも「湖→サウナ→湖 を繰り返せば免疫力がつくから、ビビらないで絶対に経験してみなさい。」と教えを受けていました。
まずは僕以上にやる気になった奥さんが、意を決して湖へ。
思ったより深かったらしく、多少パニックになったとは言っていましたが、10秒ほどは入っていたと思います。
生還後は、テンションが上がり、「気持ちいいよ!また入りたい!」と言っていたので
僕も騙されたと思って、思い切って入ってみました。
サウナ上がりのフォンデュ
結局3時間ほどサウナに滞在し、湖にも3回ほど入り、完全に地元っ子の仲間入りを果たした僕たち。
着替えを終えて、夕飯を摂ることに。
頼んだのはもちろんチーズフォンデュ。
師匠も「ここのフォンデュは、スイスでもっとも美味しいフォンデュの一つといえる。」と教えてくれました。
この1週間で3度目のフォンデュです。僕がこんなに頻繁にフォンデュを食べる大人になることを、誰が予想したでしょうか。いや、誰も予想していない。
注文するとき、僕らの前に並んでいた現地人の男性から
「ここは牡蠣も有名だけど、今日はフォンデュだけにしておいたほうがいいよ。この2つは合わないから。牡蠣は次回ぜひ食べてみて。」
と、最高に乙なアドバイスをもらったので、迷わずフォンデュだけを注文。注文をすると、スタバのようにその場で名前を聞かれるシステムでした。
数分後、熱々のフォンデュがやってきました。
外の席に座っていたため、サウナ直後とはいえかなり肌寒く、熱々のフォンデュが身体に染み渡ります。
10段階でいうなら、最初に食べたスーパーのフォンデュは3。グリンデルワルトの専門店で食べたやつが6。そしてここは、正真正銘の10です。
おそらく、人生で初めて食べたチーズフォンデュがこれだったら、きっと今頃僕は好きな食べ物の欄に「チーズフォンデュ」と書いていたに違いありません。
というわけで、衝撃を受けまくった湖畔のサウナでの体験。「異文化体験をして、衝撃をたくさん受けたい」という僕らの旅行の趣旨にドンピシャでハマった最高の1日となりました。
この日は、これまでの旅の中でも特に記憶に残る1日になりそうです。
スイスのサウナ。混浴だし、みんな全裸だし、なんかすごい。
エロは隠すからエロなんだと実感。— Yusuke Aizawa (@aizy_tw) November 22, 2019
なんて素敵なサウナ体験。
非常にととのいそう。
行ってみたいね。
ここは本当にととのうから是非行ってみてほしいな。
ちなみにオランダのサウナも全裸混浴が多いらしく、義兄さんも「もう慣れた」と言っていたよ。