船の日
この日は、一日中船で過ごす日でした。
こうした『船の日』には、船内のアクティビティが一日いっぱい多数用意されています。
僕らの船の日の過ごし方といえば、食事、卓球、読書、ジャグジー、サウナ、昼寝が中心です。
サントリーニやアテネで歩き回った疲れから、朝もゆっくりめのスタート。
部屋で結婚式の写真や動画を観たりしてゆったりと過ごしました。参列者の皆さんの一瞬一瞬の反応が観れるこうした記録物は何度見ても飽きません。
日中は卓球をして、ついに奥さんから1セットをもぎ取ることにも成功。我ながら、だいぶ上達しました。
Elements
クルーズはこの日を含めて残り3日ですが、最後の2日は寄港地で過ごすので、『船の日』はこの日が最後です。
ということで、この日の夜の劇場では、集大成とも言える”Elements”という催しが披露されました。
これまで僕らが観たマジックショーや空中アクロバットショーの出演者たちを含む、船内のパフォーマーの皆さんが一斉に参加して、さまざまな演技を見せてくれます。
会場は満席。少し遅れていった僕らは立ち見でした。
パフォーマンスは圧巻で、言うことなし。会場からは何度もスタンディングオベーションが起こりました。
個人的に感動したのは、最後のキャスト紹介で、パフォーマーさんだけではなく、船内全スタッフがステージに上がったことです。
中国人スタッフ
毎日僕らの部屋の手入れ(掃除やベッドメイキング)をしてくれる中国人の若い男性スタッフがいます。
この彼は、いつも笑顔でとても丁寧に仕事をしてくれる他、会うたびに中国語で会話をし、彼個人のことや、船の乗務員の生活スタイルなどを教えてもらっていたので、思い入れのあるスタッフさんでした。
この彼を”Elements”の最後にステージ上で見つけた時は、なんだかとても嬉しくなりました。
裏方さんたちに晴れ舞台を用意するのはとても素敵な演出だと、感激しました。
ムイとビエン
今日はムイとビエンにも触れたいと思います。
ムイとビエンは、このクルーズに若い女性二人だけで参加している欧米人です。
クルーズ2日目に、大胆な水着を着てプールサイドで自撮りをして大はしゃぎする姿を見てから、
僕らは注目していました。
特別美人でもナイスバディでもないのですが、いつも自信たっぷりに我が物顔で船内を闊歩している姿が印象的な二人。
ある日、僕らがフェルナンド親子と卓球をしていると、隣でこの二人もプレーしていました。
スペイン語で、”very good”を表す、”ムイ ビエン” という言葉があります。
僕らが習いたてのこの表現を使いながらプレーしていると、
この二人組もそれが可笑しかったのか、つられて「ムイビエン!」を連発していました。
特に直接会話はしなかったのですが、以来、僕らは、彼女たちを「ムイ」と「ビエン」と呼ぶことにしました。
先日カンヌに立ち寄った際には、まるで映画祭に出席するセレブであるかのような足取りで、街を闊歩して僕らに笑いを提供してれたムイとビエン。
そんな二人は、クルーズの8日目くらいから別々に行動しています。
当初は「お、あの二人別々に行動することもあるんだ。」くらいに見ていたのですが、
二人でいる姿を見かけることがなくなり、近くにいても一切会話をしていない様子から
「あ、この人たちケンカしてる(笑)」
と気がつきました。
「どちらも気の強そうなタイプなので、ケンカしたら長引きそう」とは推察していたものの、
1週間経ってクルーズが終わりを迎えようとしているのに、一向に仲直りする気配がなく、だんだん心配になってきました。
二人ではるばる16日間のクルーズに参加するくらいだから、相当仲がよかったはずなのに。
高い金を払って一緒に来た旅行先でケンカをして最悪の思い出になる
て自分に置き換えたら虚しすぎます。
クルーズ後半の日程を一人で過ごすのはかなりつらいし、部屋もおそらく同室だから相当気まずいはず。
ムイとビエンのタッグが生き生きしてないと、船内も心なしか賑わいを欠いているようだし、僕らも張り合いがありません。
残り3日。このクルーズ期間中に二人が仲直りする日は訪れるのか、いまや僕たちの大きな関心事の一つです。
もし、二人が仲良く話している姿をまた目にすることができたら、
その時は、遠くからこう言ってあげたいと思います。
ムイビエン!!!
マイビエン笑ったわ!見たかった
ムイビエンな! あーゆー女子ぜったいいるんだよなー