ナポリかポンペイか
この日の寄港地ナポリは、名前こそかなり有名ですが、そこに何があるのかはよく知りませんでした。
前日にネットで検索すると、ナポリ内の観光よりも、そこから数十分でアクセス可能な、伝説の都市ポンペイへのツアーが多く紹介されていました。
ポンペイは、ローマ帝国時代に、火山噴火の影響で都市全体が崩壊してしまったとされています。その後、火山灰から掘り起こされ、古の都市の形がそのまま残る、伝説の遺跡として世界遺産に登録されています。
僕らは、ポンペイに行きたい気持ちもありましたが、時間の制約があることや、ナポリ内も見て回りたいことから、最終的に
”ポンペイの映画を観て、気分が高まったら行こう” ということにしました。
映画ポンペイ
2014年に公開された、映画『ポンペイ』を前日寝る前に二人で観ました。
ポンペイで奴隷としてコロシアムで見世物の殺し合いをさせられていた主人公と
貴族の娘さんとのラブストーリーで、
当時のポンペイの様子や噴火による都市の崩壊までをハイスペックな映像で再現した作品です。
中盤まではかなり楽しく観ており、”これは明日ポンペイ行くしかないな” と感じていたのですが、
後半、ご都合主義な展開に少々ウンザリしてきてしまいました。
鑑賞後は「まぁそこそこ楽しめたし、これで充分ポンペイを観光した気分になれたね。」と二人で見解が一致したので、
ポンペイ行きはやめて、ナポリ市内を見て回ることに。
ナポリ汚い
港からから市の中心へは、歩いて向かいます。
しかしこの道中で目にした、路上のごみや犬のフン、壁の落書き、剥がれ落ちた外壁などに、
「ナポリってこんな感じだったんだ。。」と二人で失望。
カフェやレストランも、見た目が清潔な感じがせず、タバコで空気も汚いので中に入る気が失せました。
夜は絶対歩きたくないなと、思わせるほど治安が悪そうな街。
そして何より、全体的に臭い。
地下ツアー
ナポリソッテラネアという有名な地下道の地下ツアーに参加してみました。
11時に到着したのですが、大人気のようで行列に並ぶことに。
30分くらいしたところで「英語の人はこちらへどうぞ」と案内がされ、そこでチケットを購入(一人10ユーロ)し、12時からのツアーに参加することになりました。
多分英語の人は最初から並ぶ必要なかったのだと思います。
ツアーは、階段120段をくだった地下室から始まりました。
紀元前のギリシャ統治時代に採石場としてスタートし、ローマ帝国以後は水路として、20世紀の戦時中は防空壕として、
時代とともに形を変えて利用されてきた数十キロに渡る地下道。この一部を丁寧な英語のガイド付きで歩きました。
歴史探検家になった気分でかなり楽しかったです。
教会の地下にある幅50センチの狭いトンネルを、灯りを照らしながら歩いたり、
住居の床に隠し階段があってそこから地下に潜ると2000年前の劇場の一部があったり、
なんだかゲームをプレイしている感覚にもなりました。
結構歩くので、体力に不安がある人にはキツいとは思いますが、とても面白いのでぜひナポリに行かれる方にはオススメしたいです。
変なオヤジに絡まれる
ツアー後は、まだ船の出港まで数時間ありましたが、疲れていたし、この街では休まらないと判断したので、早めに船に戻ることに。
港まで歩いている途中、奥さんが珍しい形のガソリンスタンドの写真を撮っていると、
急に変なオヤジが現れ、
「Don’t take picture of me!(俺の写真を撮るな!)」と言ってきました。
「アンタの写真は撮ってないから」と言ってスルーしていたのですが、しつこく後ろから付いてきて「金払え」と言ってきました。
今度は奥さんが、強い口調で「うちらに構うな!」と言うと、ブツブツ言いながらようやく離れていきました。
この手口はよく聞きますが、実際に遭ったのは初めてなので僕は面食らいましたが、奥さんは動じてなかったので頼もしいなーと感心。
評価
帰船後は、ビュッフェでコーヒーを飲みながらお互いブログやインスタ更新などの作業をし、その後はジャグジーに入りながらのんびりと出港を見送りました。
訪れた都市を振り返り、二人でざっくり以下のランク分けをしています。
- ダメ(もう来ない)
- 微妙(もう来なくてもいい)
- 悪くない(機会があればまた来たい)
- いい(また来たい)
- 最高(また絶対来る)
次の寄港地はギリシャのサントリーニ島です。
かなり楽しみにしている場所なので、5を期待します。
ちなみに、ナポリは2を付けようと思っていたのですが、
あのオヤジによる減点が響いて1となりました。
あやか強いな笑
咄嗟に戦闘モード入れるのすごいよねw