意外と知らないアテネ
この日の寄港地は、ギリシャの首都アテネです。
アテネは、古代ヨーロッパの主役ですが、その後は歴史の教科書でもほとんど登場しません。
また、財政危機の一件を除けばメディアでもギリシャのことを目にすることはさほどないので、知ってるようで全然知らない都市という印象。
船を降りたのは11時過ぎ。まずはのんびりとメトロの駅を目指して歩きます。
ヨーロッパの文化とイスラム教の文化が融合しているような、トルコのイスタンブルに似た空気を感じました。
考えてみると、ローマ帝国(キリスト教)→ビザンツ帝国(ギリシア正教)→オスマントルコ(イスラム教) と、両国の独立までの経緯は同じだから、似てるのも納得。
ただ、イスタンブルと比較しても、道中はゴミが多く、建物などを見てもあまり治安がいい感じがしませんでした。
メトロの券売機周辺には警官2人が警戒体制を敷いていました。
これは少し気を引き締めて歩かねば。
アテネのメトロ
港から最寄りのピレウス駅から、観光名所のアクロポリス行きのメトロに乗ります。
券売機は英語等多言語に対応していますが、チケットの仕組みがちょっと不思議で、購入時に戸惑いました。
どうやら、アテネのメトロは区間制ではなく時間制のようです。
一番安い”90minutes”
というチケットを買えば、90分間メトロに乗り放題(乗り換え自由)です。
僕らはよくわからずに、往復で使うから、“2trips”という次に高いチケットを買いました。
これは、90分間乗り放題x2 という意味でした。
アクロポリスには90分以上滞在予定だったので、結果的にこれで良かったのですが、
もしアクロポリスから90分以内に帰ってくるのであれば、”90mintes”を一枚買えば十分ということになります。
便利といえば便利ですが、残り時間があるチケットを人に譲ったり、いろいろ悪用されるリスクもありそうです。
数分後列車がやってきました。この駅が始点の為、無事に座れましたが、
車両のこの感じといい、
車両内で大きな声を出す怪しげな物売りの人の存在といい、
混んでる時には乗りたくないなーと思いました。
ステキなカフェ
せっかく乗り放題なので、グーグルで推奨されたルートを無視して、2回ほど乗り換えをしてアクロポリス駅に到着。
地下を走る車両は外観も綺麗でした。
駅の外に出ると、港付近とは打って変わってお洒落で綺麗な街並みが。
ステキなカフェを見つけたので、しばし休憩。
ここでギリシャコーヒーに挑戦してみました。
味は、これまたトルココーヒーとそっくりで、粉が底に残るタイプ。
奥さんは、「苦っ!」と言っていましたが僕は嫌いじゃない味。
ここは店員さんの笑顔もステキで店内もトイレも綺麗でWiFiも早くてコンセントもある、ぼくらがカフェに求める要件を全て満たした最高ランクのカフェです。
居心地がよすぎてついつい長居してしまいました。
アクロポリスは遠目に鑑賞
当初はアクロポリスとその中にあるパルテノン神殿に入ろうと意気込んでいましたが、
カフェに長居し過ぎて時間がなくなったことや、入場料が1人20ユーロと高過ぎたことから、入場はせずに遠くから見て楽しむに留めました。
入口付近にはいろんなお土産屋さんの屋台がありました。奥さんはそこで、髪飾りを買って御満悦。
このエリアにいるだけで、古代ギリシャの哲学者たちの叡智に触れた気になれたので、僕も満足して帰りました。
ちなみに、前日サントリーニ島で書いた絵葉書は、ここアクロポリスの入口にあったポストから投函しました。
バスで港へ
帰りは、ピレウス駅でメトロを下車後、バスに乗って港に向かいました。
同じ90分以内であればメトロで使ったチケットでバスも乗れるため、実質タダみたいなものです。
バスの車内も警戒していましたが、平和でした。ピレウスの港と駅の往復は歩くよりもバスに乗った方が早いし安全だと思います。
クルーズもあとわずか
夜は船内で、フェルナンド家の娘たちと食後に卓球をしたり、おしゃべりをして過ごしました。
アテネは寄港時間があまり長くなくて少し不完全燃焼気味ですが、また来たいかといえば、そこまででもないです。
ただ、サントリーニ島にいくついでに、丸一日ほど立ち寄って今回行けなかった場所を巡ってみるのはアリだと思います。
クルーズ生活も、残すところ3日となりました。
惜しい気持ちもありますが、
この生活は僕らには贅沢すぎて色々消化不良気味なので、ちょうどいい頃合です。
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