ロックダウン初日の朝
牧場初日の朝は、鹿の鳴き声で目が覚めました。
鹿は意外に高音で鳴くようです。
新鮮な気持ちでキャンピングカーから出て、大自然の空気を吸い
「ここで4週間暮らすんだな」と噛み締めます。
庭で犬と走り回ったあとは、奥さんが用意してくれた朝食をいただきます。
食事を終える頃、
家からバーバラが出てきて、神妙な面持ちで話を始めました。
「ちょっと、二人に話があるんだけど…」
新たな選択肢
少し嫌な予感がしたのですが、バーバラが切り出したのは真逆のお話でした。
「クライストチャーチに娘の家があるんだけど、そこで二人だけで生活するのはどう?」
どうやら、
クライストチャーチ市内で一人暮らしをしているバーバラの娘さん(サラ)が、ロックダウン期間中は実家に帰省することになったため、家が丸々空く
とのこと。
これから寒くなるため、家で暮らせる方が僕らにとってプラスだろうし、クライストチャーチにいた方が帰国便への搭乗など、あらゆる事態に対応しやすいだろう と考え、サラと相談して提案してくれたようです。
なんという有難いお話でしょうか。
こちらの選択肢を採用すると、キャンピングカーの残り数日分のレンタル費用が無駄になり、楽しみにしていた牧場生活を送れなくもなります。
しかし、それを差し引いても、こんなにありがたい条件はないと判断し、移動を決意しました。
そしてまた移動
すでにロックダウン期間に突入しているけれど、“2日間は移動のための猶予を設ける”と政府から発表があったようです。
とはいえ、もたもたしてはいられないので、この日急いで出発しました。
サラの自宅の鍵を受け取り、家の使い方について引き継ぎを終えると、
出発前にバーバラから、当面の食料として食パン、蜂蜜、シリアル、スープをいただきました。
本当に何から何までありがたいです。
吉報
牧場に別れを告げて、クライストチャーチに向けて車を走らせます。
約2時間半の道のり。
不要不急の外出をチェックする目的で警察が取締りを行っている可能性もあるので、緊張感を持って運転しました。
途中でパーキングに立ち寄って、車内で簡単な調理をして、バーバラからもらったスープと合わせて昼食としました。
その間、JUCYに再度電話し、早期返却の場合の返金の可否について問い合わせを行ったところ、嬉しいお知らせが。
緊急事態宣言による特例として、
返金はできないが、残り日数に相当するレンタル費用分のクーポン(2年間有効)を与えることを約束してもらえました。
これで、迷いなくキャンピングカーにお別れを告げることができます。
申し訳なくなるほどの好物件
クライストチャーチに到着して、まず最初にスーパーに向かいました。
車を返してしまうと買い出しが大変になるので、事前にある程度の食料を買っておこうということに。
スーパー内は厳戒態勢ではありましたが、在庫も普通にあったし、たくさんの人が買い物をしていました。
買い物を済ませ、サラの家にチェックイン。
外観からして「これはかなりいい家だぞ」とという期待はありましたが、
中に入ってびっくり。
二階建ての超オシャレなお家で、家具も新しいものばかりで、モデルハウスのように家中が綺麗に保たれていました。
高速WiFiやネットフリクスも使えて、快適そのものです。
こんな物件に住ませてもらえるなんて、申し訳なくなるほどにありがたいです。
紆余曲折を経て、結局クライストチャーチの一軒家で隔離生活を送ることに。
家は快適だし、スーパーも公園も近いので一安心。— Yusuke Aizawa (@aizy_tw) March 26, 2020
本気の引きこもりへ
JUCYに向かい、5日間お世話になったキャンピングカーにお別れです。
こちらの会社も漏れなくこの日からお休みに入っているので、所定の場所に車を停めて、鍵は返却用の箱に入れるだけでした。
宿までは10キロくらいの距離があるため、帰り道はUberで帰りました。
こんなときでも走ってるUberがあることに驚きましたが、助かりました。
車も返して身軽になり、いよいよ本格的な引きこもり生活のスタートです。
ちょうど半年を経過したタイミングなので、振り返ったり、先のことを考えたりするにはいいタイミングです。
最近はブログの更新も滞っていたし、この機会に腰を据えて色々なことに取り組もうと思います。
旅を初めてちょうど半年のこのタイミングでロックダウン。ブログの更新や動画編集など、腰を据えてじっくり取り組む時間が欲しいと思っていたので、これを機に、引きこもって作業に没頭します。
— Yusuke Aizawa (@aizy_tw) March 26, 2020
まずはしばらく寝ます。
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