バスの旅
この日は移動日。
愛のトンネルのあるリヴネから、首都のキエフまでは、バスで4時間、電車だと7時間超、かかります。
電車はかなりの鈍行列車で、しかも迂回するためバスよりも長く時間がかかります。
僕らは時間節約のため、事前にバスチケットを予約していました。一人300フリヴニャ(約1300円)。
路線バス
12時にホテルをチェックアウトし、長距離バスの集合場所まで2キロの距離を移動します。
14時のバスで、”13時半に集合” とチケットに書いてあったので、時間に余裕があるし、歩いて向かうことに。
途中で、路線バスのバス停を発見。調べると、そこから集合場所まで出てるバスが何本もあったので
乗り方は分からないけど、とりあえず直後に来たバスに「えいっ」と乗車してみました。
バスは満席。外国人が乗り込むのが珍しいのか、すごいジロジロみられました。
ドライバーに「How much?」と聞いたけど、全く通じてない様子。。
すると近くに座っていた若い男性が、
「Six for each(1人6フリヴニャだよ). So, twenty(だから合わせて20フリヴニャ)」と教えてくれました。
sixの2人分はtwelveなのはさておき、とても感謝して、
その人に「Do I have to pay now?(今払うべきですか?)」と聞いたけど、その質問は通じていない様子でした。
とりあえず、運転手から何も言われなかったので、降りるときに払うんだな と判断。
3駅分なので、10分ほどで到着しました。だいぶ時間と体力を節約できたし、よかったです。
長距離バスが見つからない!
降りると、たくさんのワゴンが止まっていて、みんな僕らを見かけると
「キエフ?キエフ?」と声をかけてきます。
すでに大型バス(ワゴンの倍額だけど、安心安全)を予約済みの僕らは、そういう呼びかけには「No」とだけ返して、チケットに書いてあった集合場所で安心してバスを待つことに。
しかし、13時半集合、14時出発のはずのバスが待てど暮らせどやってきません。何より、乗車待ちらしき人々が一切見当たらないのです。
13時45分くらいまでは余裕を持っていた僕らも、50分も過ぎた頃からいよいよ焦り出します。
「もしかして、集合場所間違っている?」
不安になった僕たちは、通行人にマップを見せ、「ここで合ってますか?」と聞いてみました。
すると、「OKOK」とのこと。
ただ、念の為、奥さんをその場に残し、僕だけ100メートルくらい先まで歩いて様子をみに行きました。
すると、そこにはバスターミナルが!
たくさんの大型バスが止まっていて、乗客も大勢いて乗車確認をしているではありませんか。
「絶対コッチだ!」と判断し、奥さんを呼びに戻りました。
戻ったのは13時55分。奥さんがポツンと立っていて、バスはやっぱりまだ来ていない様子。
救世主登場
今度は二人でダッシュでターミナルに向かい、近くの7番乗り場あたりにいた係員に、印刷したチケットを見せました。
同時に、チケットに書いてあったドライバーの電話番号に電話をかけてみましたが、繋がらず。
係員が「あ、このバスは1番乗り場だね」と言うので、1番乗り場にダッシュ。
しかし、1番乗り場にはバスがいません。。。
時計をみると14:00
うわぁ。。。
途方にくれていると、その様子を近くで見ていた若い男性が、たどたどしい英語で「チケットを見せてくれ」と歩み寄ってきてくれました。
チケットを男性に見せつつ、僕はドライバーに再度電話。すると、電話がつながりました!
英語でドライバーに話しかけても通じないので、その若い男性に「すいませんが、ドライバーと話してくれますか?」と頼むと、快く引き受けてくれました。
男性はドライバーと1~2分会話したのち、「あっちに君たちのバスが来ているよ。行こう!」と先導してくれました。
向かった先は、なんと、
自分たちが、さっきまでずっと待っていた場所
そこには、30分間待ち続けたバスが、当たり前の顔をして停車していました。
これには、なんだかとてもやりきれない気持ちになりました。
ただ、助けてくれた男性にはものすごく感謝。手持ちの現金から数百円分を謝礼として渡して、
バスに乗車しました。
得た教訓
困っているとき、助けてくれる人の存在は本当に本当にありがたいです。
日本や台湾でも、街中で明らかに困っている外国人がいたりします。
そんなとき、
「言語が通じないから、助けられないだろうし、話しかけるのはやめておこう。(もっと詳しい人が助けてあげるだろう)」
と、見て見ぬ振りをしたことが僕にもありました。
今回、バスの中で料金を教えてくれた男性も、バス乗り場まで導いてくれた男性も、決して英語が堪能という訳ではありません。
それでも、話しかけてくれて、本当に嬉しかったし、本当に助かりました。
人に助けられるありがたみをひしひしと痛感したので、今後は自分ももっと多くの
May I help you?
を駆使していこうと誓ったキエフ初日の夜でした。
インスタ
昨日のブログでもシレッとインスタを埋め込みましたが、
こちらのインスタアカウントは主に奥さんがアップしてくれている夫婦の旅アカウントです。
ブログよりタイムリーに更新しているので、ぜひこちらもご覧ください。
当面はブログとインスタの両立てて旅を記録していきます。
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