台湾新生活-Day141(part3)「グリーンピース出産レポ-後半戦-」

出産レポ（続き）

小豆改めグリーンピース出産レポの後半戦です。

前半戦はこちら。

16時35分：破水（続き）〜陣痛

破水した後すぐに看護師さんに連絡すると、

「破水したのでここから18時間以内に出産することになります。」

と言われ、点滴で投与している促進剤の量がまたグッと増えました。

なゆちも、

破水したら一気にお産が進むらしい。

と話していた通り、

この直後から、一気に陣痛がやってきました。

いよいよ来たー！

と、最初はテンションが上がっていましたが、

10分もすると、

やばい、まじで痛い。。。

と本格的な陣痛がやってきました。

早く麻酔をくれ…

このタイミングになって病院側も急いで麻酔の準備を始めました。

17時30分：麻酔「Epidural (エピドラル)」注入

今回のなゆちの出産は、台湾では主流となっている「無痛分娩」です。

背中からEpidural (エピドラル)という硬膜外麻酔を注入することで、

子宮収縮による痛みを軽減します。

ただ、なゆちの場合は、破水してからエピドラル注入までの1時間に、一気にお産が進んだことから、

この間、普通分娩同様に、全力の陣痛を感じることになりました。

これじゃ全然無痛じゃないよ…

この頃の様子は本当に苦しそうで、本人が“地獄”と称するように、これまで詳細に綴っていたメモも、このあたりで止まってしまいました。

痛み逃しの呼吸法を試したり工夫するも、収縮のタイミングでの激痛には悶絶していました。

麻酔科の先生がエピドラルを注射してくれるその最中にも陣痛はやってきて、

必死に堪えているなゆちの瞳からは涙があふれていました。

なゆち、がんばれ！！！！

18時25分：内診3回目

なゆちのメモが途切れたので、

この頃からは、なゆちが口頭で言っていたことを僕が代わりにメモを取り始めました。

エピドラルは注入してから、15分くらいで効いてくると聞いていましたが、

この頃のなゆちには効果は限定的でした。

痛みレベルがMAX時で10なら7くらいにはなったかな。。あと、下半身が暖かくなって足がしびれてきました。

そうして痛みに耐えていると、

看護師さんが三度目の内診にやってきました。

再び指を入れて子宮口の開きをチェックすると、二本指分開いていました。

この1時間で一気に進みました！あと３本！

エピドラルは、ランプが緑色に点滅している時は、再注入してOKのサインなので、

ここからは僕の判断で、痛みがキツそうでランプが灯っている時には、再注入をしました。

また、この頃、背中を摩ってあげたところ、

今は触られるのもキツいからやめてくれ。

と言われてしまいました。

本当に痛い時、何かやってあげることが一概に良いというわけではなく、放置してあげることも大切なのだと悟った僕。

とりあえず食事を摂ることにしました。

なゆちは、ひたすら

私は小豆に酸素を送る機械、痛みは感じない。

と自己暗示をかけていました。

18時35分：内診4回目

ナースコールの目安は、

「陣痛の痛み(波)がひいてる時に便意を感じたら」。

かなり進行が速くなってきたので、10分刻みくらいでナースコールをします。

ここで四度目の内診。

さっきより１本増えて、３本指まで開きました。あと少しです。

痛みは辛いけど、お産が順調に進んでいることがわかったなゆちは、

痛みともポジティブに向き合えるようになってきたようで、陣痛の合間に少し話す余裕も出てきました。

ユッケ、バナナくれ。

ただ、この時すでに陣痛の波は1分間に1〜２回の間隔になっていたので

食べてるうちに、すぐにまた収縮が始まって、

もういいや。

というやりとりの繰り返しでした。

18時55分：内診5回目

５回目の内診で、

指４本半分まで開き、「間も無く産まれますよ」と言ってもらえました。

そして、初めて、息を止めてイキむ練習をしました。

看護師さんの「いきんで！」という合図とともに息を止めて力を入れて、

「１、２、３、４、５、６、７、８、９、１０！！」

とカウント。

そうしてイキんでいるうちに、なゆちの痛みも楽になったようです。

イキみ逃しするより、イキんじゃった方が痛みを感じないのです！

19時18分：子宮口全開〜余裕の時間

このタイミングで、ついに子宮口が全開となりました。

しかし、まだ小豆が十分に下に降りてきていないので、もう少し待とうということに。

「もう一度便意を感じたら、その時は分娩室に行く時です。」

と言われました。

いよいよです！

と意気込むなゆち。

この頃になると、麻酔もしっかり効いてきて、かなり余裕が出てきました。

今のうちに家や友達にLINEで連絡しておこう！

と言って、

「今子宮口全開なんだ！」と連絡をしていました。

そうこうしているうちに、今度は眠気が襲ってきました。

19時57分：眠気からの分娩室へ

あまりに眠そうなので、少し仮眠をとっては？となゆちに提案したところ。

寝ている間にせっかく開いた子宮口が閉じてしまうのでは？と心配だったようで、

寝てもいいか聞いてみようか。

とやや軽いノリでナースコールをしました。

その軽いノリに反して、看護師さんは手術着を持って、僕らを分娩室に送り込む準備万端でやってきました。

あの、眠いらしいんですけど…

と内診中の看護師さんに伝えると、

「いや、多分もう産まれるんで、寝ないで分娩室いきましょう！」

と返され、あれよあれよと言う間に、分娩室へ行くこととなりました。

これは急展開ですぞ！

20時17分：爆誕

分娩室についてからその瞬間が訪れるのは、本当に一瞬でした。

分娩台に乗せられて、三度ほどイキむと、

「よし準備万端ですね」と看護師さんがいい、

鄭醫師に内線で連絡をしました。

1分後に、リラックスした感じでやってきた鄭醫師は

「おー、順調そうだね！よし、あと２回で産むよ。」

と言い、鄭醫師の掛け声と合わせて、なゆちも思い切りイキみます。

この時のなゆちは、かなりリラックスしていて、

ドラマとかで見る出産のシーンとは全く違っていました。

淡々と助産師さんの指示に従うなゆちの姿は冷静そのもの！無痛分娩の効果すごいなぁ。

と感心していると、

2回目で、小豆の頭がひょっこり姿を現しました。

小豆、きたー！！！！

そしてその次のイキみで、一気に小豆の身体全体が出てきたかと思うと、

小豆は、出てきた瞬間に大声で泣き出しました。

小豆(グリーンピース)は2,878gの元気な男の子です。

産まれた瞬間の小豆の様子も、一生忘れないでしょうし、

そんな小豆を見つめるなゆちの表情もとても印象的で、この日撮影した一番のお気に入りです。

出産を終えて

以上が、6月19日、小豆（グリンピース）の出産の全記録です。

破水してからたったの4時間以内に出産が終わったので、

終わってみればあっという間ですが、色々あった長い戦いでした。

特に、小豆が産まれてくる瞬間は、スローモーションのように感じられました。

なゆちは「さすが」と言いたくなるほどのスピード出産で、我が妻ながら本当にすごい女性だと思います。

妊娠してから出産に至るまで、大きく体調を崩すこともなく、節制をし、健康な我が子を産んでくれたことには、改めて感謝です。

なゆち、本当にありがとう！

最後はアイス爆食いしちゃったけどね！

小豆も、まるで僕らを待ち構えていたかのように、びっくりするほど早いタイミングでお腹に宿ってくれたかと思うと、

なゆちをつわりで苦しめることもなく、なゆちのお腹の中で順調すぎるほど順調に育ち、この日も見事な形でスッと産まれてきてくれました。

本当にすごい二人です。

元々血が苦手で、出産に立ち会えるか懸念されていた僕ですが、

この点は、全く心配無用でした。

血はもちろんたくさん出ますが、出産にまつわる血は、血であって血ではないのです。

とにかく、母子ともに健康であることが何より幸せです。

産まれたばかりの小豆、改めグリンピースは、それはもうこの世のものとは思えないくらい可愛くて、

見ているだけで自然と笑顔になります。

これからは、なゆっけとグリーンピースの3人の生活が始まります。

人生の新章突入に、心が踊っています。

これからも新なゆっけブログをよろしくお願いします！

よろしくお願いします！

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