写真は、8月に訪れた「台湾のウユニ塩湖」こと「高美濕地」です。
台湾に来た理由
台湾に来た理由は
なゆちが台湾で出産するから
というのが、最大の理由です。
そして、僕だけが早く台湾入りした理由は、
居留証の更新期限が2月中だったから
です。
ただ、居留証については、追加の費用はかかるものの、日本側でビザを再申請するなどの段取りを踏めば
“絶対にこのタイミングで来なければならない” というような状況だったというわけではありません。
結局のところは、「来てみたかったから来た」というのが、理由です。
実験的な移住
何度も来たことがある台湾に、敢えて「来てみたかった」という表現を使ったのは、
今回の滞在はある実験の試みでもあるからです。
それは、
好きな場所に移住して仕事を継続することは可能か
という実験です。
NZ移住のために
僕たちには、ニュージーランドで暮らすという目標 があります。
しかし、現地で0から仕事を初めて、家族を養っていけるだけの所得を稼ぐのは容易ではありません。
そこで
日本の仕事を、リモートでニュージーランドでできないか
を考えました。
リモートワークの普及
コロナによる、唯一の恩恵は
リモートワークの普及です。
当たり前のように長時間かけて通勤し、周りに合わせてだらだら残業するという日本の悪しき習慣が、取り払われて、
成果にコミットして仕事をするという働き方が、この1年で急速に広まりました。
そこで、僕らは、この変化を利用できないかと、実験を開始しました。
実験1:日本帰国後の仕事探し
実験のスタートは、日本に帰国した9月に遡ります。
隔離期間中に会社を設立し、
隔離後は二人とも積極的に仕事を探しました。
その時の第一条件が「フルリモート可」のお仕事。
懇意にしている先輩からの紹介で、なゆちが最初にリモートでの仕事をスタートしました。
千葉の自宅で、月初のみ稼働するという、メリハリの効いた業務。
そして、遅れること1ヶ月、僕は2つの仕事を同時に着手しました。
いずれもフルリモートで、片方は早朝、もう一方は日中の稼働なので、二つ同時に受託しても互いに支障が出ない、いいバランスでした。
こうして、最初の実験「フルリモートで仕事はできるか」は成功しました。
実験2:フルリモートは海外でも成立するか
次は、この働き方が海外に場所を移しても成立するか を実験する必要がありました。
ゴールは「日本の仕事をニュージーランドでリモートで行う」ことなので、
海外に場所を変えても成立するようにしなければなりません。
そこで、僕はちょうど台湾に行く他の理由もあったことから
まずは実験的に台湾からリモートワークをしてみよう
ということになりました。
ニュージーランドと違って台湾は時差もたったの1時間だし、生活リズムを変えることなく仕事ができるので、練習としては最適です。
どうせ会社に行かないなら、千葉でやっても台湾でやっても同じ
という考えがありました。
仕事を失う
受注していた2つのお仕事のうちの一社は、
会社が貸与してくれていたパソコンを使って仕事をしていたこともあり、
事前に渡航の許可を申請しました。
すると、
「セキュリティの都合で海外へ持ち出しての業務はNGです」
と言われてしまい、
残念ながらこちらの仕事は台湾行きと同時に、辞めざるをえなくなってしまいました。
とりあえず行く
もう1つの仕事は、特に会社から貸与を受けているものもなかったので、
絶対に迷惑をかけない自信があったので、
全社で共有しているカレンダーに「台湾」と書いた上で、
特に何も告げずに、「とりあえず行ってみよう」という感じでやってきました。
実験の経過報告
隔離期間も含めて、早くも1ヶ月が経ちましたが、
この間、特に業務に支障はなく、出国前と何も変わらずに仕事ができています。
ちょうど昨日、社長と個人チャットでやりとりをしている際に、
「今台湾なんですか?」
と、バレてしまいましたが、
特に何も気にしていない様子だったので、ますます社長を好きになりました。
この会社のために、場所は離れていれど、もっと貢献しようという気になりました。
デメリット
これは業務上は現状特に感じていません。
ただ、会議の時間などは、時差に注意しないと遅刻したりすっぽかしてしまうリスクがあるので、日程管理だけは慎重に行う必要があります。
ただ、私生活においては、
なゆちやコテツに会えないのは寂しいです。
なゆちとはLINE電話などで毎日ずっと会話しているので、そこまで寂しくはないのですが、
コテツは、電話口から聞こえてくる声には全く反応しないので、いくら話しかけても振り向いてもらえず、とても寂しいです。
メリット
これは、たくさんあります。
生活コストが安い
日本に比べると、台湾の生活費は安いです。
家賃(8万円)を含めて、今月は15万円ほどで生活ができました。
特に意識して節約をしているわけではないのに、このくらいのコストで生活ができるのは台湾の魅力です。
自分らしい生活ができる
元々台湾で6年暮らしていたこともあり、
やはり台湾での生活が自分の肌に合っています。
通い慣れたプールに通ったり、気心知れた仲間と会ったり、
自分らしい生活ができているおかげで、
ストレスを感じることなく、最高の精神状態で仕事に臨むことができるので、
好きな場所に住んで仕事をすることのメリットを存分に感じています。
まとめ
というわけで、
NZ移住を見据えて台湾でのリモートワークを実験的にやってみた感想としては、
です。
ただ、これはあくまでも、リモートワークを認めてくれる会社があって、そこでの信頼関係があってこそ なので、
今後NZ行きに向けては
- より良い仕事をし続ける(既存の案件を守る)
- リモート可の会社との繋がりを増やす(案件の選択肢を持っておく)
という2点が大切だと思います。
また、現地通貨もある程度稼ぎたいので
- 本業を邪魔しない程度の現地での仕事も見つける
ということも、大切になってくると思います。
結果どうなるか分からないし、周りからあれこれ言われても「やりたいことをやる」というポリシーに基づいて、後先あまり考えずに台湾に来れたことは大きな一歩だと思っています。
大変なこともあると思いますが、自由にお二人らしく生きてる姿はかっこよくて憧れます。
私も私のペースで楽しく生きていきます。
そう言ってもらえると嬉しいです!
お互い「自分らしく」自由に楽しく生きて行こー、そして困ったら助け合いましょー!