13時台:促進剤注入
13時過ぎに促進剤を点滴で注入し始めました。
前回の出産も同じくらいの時間帯に注入して、生まれたのが20時とかだったので、
という気分でした。
痛いけど?
促進剤を打ったせいか、13時50分頃から、結構痛がるようになりました。
僕は「麻酔を打ったほうがいいのでは?」と思いましたが、
看護師さんも「まだもう少しかかりますからね。落ち着いて。」と言っていたので、
とりあえずなゆちには我慢をしてもらうことに。
相変わらず、NSTの数値と自身の痛みが比例しないことを嘆いていました。
14時台:痛い痛い痛い!
14時を過ぎた頃、家でグリピの面倒を見てくれているバァバから、グリピが昼寝したという報告がありました。
入院中両親と会えず寂しい思いをさせるので、ちゃんといつも通りの時間に昼寝してくれたという報告でひとまず安心。
安心したのも束の間、お腹の痛みが一気に加速してきたようで
僕もいよいよ
ということで、
看護師さんに「本当に痛がってるので、早く麻酔を打ってあげてください。」と言いに行きました。(14時25分頃)
麻酔の先生来ない、、、(指1本半)
看護師さんも、痛がるなゆちの様子を見て、さすがに慌て出して
急いで麻酔科に連絡しました。
が、
「麻酔科の先生が今別の手術の方に行っていて、すぐは来れないそうです。」
とのこと。
そして、子宮口の開き具合を確認したとろ、“指1本半”とのことでした。
僕は、このままだと麻酔が間に合わないのでは、という懸念に駆られ、病院側の対応に結構イライラを感じ始めていましたが
なゆちからしきりに
と注意されたので、ぐっと堪えました。
おしっこ後から本格陣痛
点滴を打っているのでトイレには行きにくいので、ベッドの上でおまるで用を足しました。
ただ、おしっこをしている時に陣痛がMAXで来たようで、この時は本当にキツそうでした。
陣痛の間隔もかなり短くなってきて、うんこがしたいような感覚(=産まれそうなサイン)も伴ってきたようなので
僕は看護師さんにナースコールをしましたが、応答なし。
結局掃除のおばさんに伝えて、新生児室を担当していた別の看護師さんたちに駆けつけてもらい、いきみ逃しをサポートしてもらいました。
15時台:なゆち絶叫
15時に麻酔科の先生がようやく駆けつけた時には
なゆちはもう痛みが限界突破しており、絶叫していました。
「あ〜、痛いよ〜!!!」
と苦しむ姿を見て、
声かけ以外の何もできない無力さと、
無痛分娩を謳って多くの追加費用を取っているのに、これだけの痛みを感じさせている病院側への不満で、
キレそうでしたが、
ここでもなゆちから
と釘を刺されてしまい、
こんなに痛い最中にも心配させてしまって申し訳ないなという気持ちになりました。
麻酔は一応打ったけど。。(指3本)
麻酔を打つ直前に子宮口の開きを確認すると、指3本分でした。
「この感じだと、おそらく30分から1時間程度で出産になるので、効果は限定的ですがこのまま麻酔を打ちますか?」
となゆちが聞かれ、
と答えました。
そこで、急いで麻酔は打ちましたが、この注射自体もかなり痛かったようで、
「あ〜、痛いよ〜!!!足が痺れる〜!!!!」
と苦しんでいました。
このタイミングで、例の看護師さんが
「あれ、、、麻酔の同意書にサインしましたっけ?」
と、陣痛で悶えるなゆちに聞いていて、怒りを通り越して呆れてしまいました。
分娩室へ(指5本)
30分から1時間と言っていたはずなのに、麻酔を打った5分後に、もう子宮口が全開になったらしく、
なゆちと看護師さんは急いで分娩室に向かいました。
ここで、看護師さんは担当の鄭医師に電話をし「もう産まれそうなので急いで来てください!」と連絡をしていました。
意外と冷静ななゆち(破水)
分娩室に着くと、今すぐにでも産まれそうという状況のなゆち。
このタイミングで破水もしたそうです。
しかし、まだ担当の鄭医師が到着していないので、看護師さんたちが必死に
「力を入れないで!」「深呼吸して!」
と言っていました。
なゆちは悶絶しながらも意外と冷静で
と確認してきました。
看護師さんは余裕が全くなく、先輩看護師さんが「早く消毒して!!何してんの!!」と例の若い看護師さんを怒鳴りつける一幕もありました。
医師も困惑
分娩室に移動してから5分後の15時15分に待ちに待った鄭医師が到着。
グリピの出産も担当してくれた、我々が信頼する医師なので、顔を見た時にすごくホッとしました。
到着してすぐに、鄭医師が
「なんでこんなに痛がってるの?麻酔は?」
と看護師さんに確認していました。
看護師「さっき打ちました」
医師「なんで朝イチで打たなかった?」
看護師「ママさんがまだいいって言ったから」
医師「本当に?」
看護師「はい」
というやりとりを聞いて、開いた口が塞がりませんでした。
色々言いたいことはありましたが、今はそんなことを気にしてる暇はないので、とにかく無事にアズキが産まれてくることだけを祈りました。
15時20分生誕
それから生まれてくるまでは本当に一瞬でした。
2,950グラムのグリピそっくりの男の子
ちゃんと五体満足であることや、おチンチンや、体温や指の本数を一緒に確認したのち、
体重を測ると、2,950グラムでした。
その後、アズキは分娩台の上にいるなゆちの元へ。
その後、鄭医師が「早く家族に電話してあげなさい、みんな心配してるから」
と言ってくれたので、分娩室にいる間に家族にビデオ電話で報告ができました。
一目見た時から「グリピにそっくり」だと思っていましたが、家族も同様の反応でした。
16時台:一息ついてから命名
その後、なゆちの傷口の処置などを終えてから16時過ぎに病室のベッドに戻りました。
お部屋で、二人でじっくりとアズキの顔を見て
というやりとりを経て、
名前を正式に弥來(みつき)と命名しました。
弥來の由来
弥來の「弥」は、兄である宗弥(=グリピ)の弥から取りました。
「大きな」とか「広く行き渡る」のような意味があり、好きな漢字です。
「來」は「来」の旧字体で、「明るい未来が訪れるように」という思いを込めています。
前回のブログに書いた通り、いくつか候補がある中の第一候補でしたが、
生まれてきたアズキの顔を見てグリピにそっくりだったことから、
宗弥と共通の字を持った「弥來」と命名することに迷いがなくなりました。
“ミッキー”
みつきなので、自ずとあだ名はミッキーになると思います。
名前の候補を考えている時から、「日本以外の国でもすんなり受け入れられる名前」というのが一つのポイントでした。
ミッキーは万国共通で誰が聞いても一発で覚えてもらえるニックネームです。
このブログでもこれから、グリピとミッキーという形で紹介していきます。
「麻酔の無駄遣い分娩」からの…
終わってみれば、陣痛開始から2時間以内での出産で、
麻酔は一応打ったものの、その10分後(=麻酔の効果が現れる前)に産まれるという、
「THE・麻酔の無駄遣い」的な出産でした。
でも、ミッキーの寝顔を見れば
看護師さんの対応など、残念な要素はあったければと、元気に生まれて来てくれたのでそれだけで万々歳
と、全てが報われてポジティブな気持ちになれました。
しかし、実はこの出産の翌日から数日なゆちがプチ闇落ちするという展開が待っていました。
よ!待ってました。医療従事者も全ての人がプロではなく人なんだなと学ばせていただく良いブログでした。
うん、100%信頼したいけど、そうともいかない場合もあるんだなと。エーミールにとっても学びになったなら良かった。
うおぉぉぉ😭
このキレそうなパパと、お産を穏便に終えたい母の掛け合い共感しかなかった…🤣笑
母子健康で出産できて何よりです!
無痛予定から普通分娩になるのは気持ち的に痛すぎる…泣
なゆちお疲れ様!感動した!
ほんとそれだよね、色々思うところはあるけど、二人とも無事だから結果オーライ。
しかし女性は偉大だと改めて思いました。自分なら痛みに耐えられる自信がない、、、