朝からゲーム
朝起きると、なかなか冷え込んでいたので、逃げるようにジェラルド達の車へ。
二人は夜通しディーゼルヒーターをつけているので、車の中はポカポカ。
寝起きのジェラルドが早速モーニングコーヒーを淹れてくれました。
それから、四人で朝からボードゲームで脳のストレッチ。
11時頃、ジェラルドの“Hit the road!(行こうぜ)”の掛け声で出発。
この日のプランは完全に二人にお任せです。
サーモン調達
最初に向かったのは、サーモンの専門店。
サーモンが大の好物だというジェラルドが絶賛するお店です。
僕らも3ヶ月前に一度訪れて、その場で刺身を食べて感動した記憶がありますが(こちら)、
ジェラルド曰く、
らしいです。
お店に着くなり、イートインのメニューには目もくれず、冷蔵庫で売ってる大きなサーモンを入念に比較します。
1キロ(47ドル)の、サーモンを買って満足気なジェラルド。
僕らもこっそり、それより少し小さなサイズを買って
と言うと、とても喜んでくれました。
サーモンを買った後はスーパーに立ち寄って食材を購入。
アナの買い物に付き合って、現地流のお買い物を学習。
アオラキへ
食材の調達を終え、「マウントクック」へ向かいます。
“アオラキ”と呼ばれるこのエリアは、標高3,754Mのマウントクックを始め、3,000M超えの峰が19個連なった総面積700㎢の国立公園です。
アオラキは、マウイ(先住民族)語で「雲を突き抜ける山」を意味するそうです。
周辺のビューポイントを少し巡ったのち、
マウントクック麓のDOCにやってきました。
目の前に壮大なマウントクックが見える最高のロケーション。
4時を過ぎると日が沈んで危険なので、ハイキングは翌日とし、
この日は絶景を愉しみながらジェラルドの車でのんびり過ごすことに。
山の麓で極上サーモン
夜になると、ジェラルドが夕飯の支度に取り掛かります。
なゆちは味噌汁を作って二人に振舞います。
僕は食事のお供に、この日もギネスビールを用意してもらいました。
興奮しながら大好物のサーモンを贅沢な大きさに切りおとしていくジェラルド。
その様子を見ていると、めちゃくちゃお腹が空いてきました。
好物なだけあって、ワサビや醤油の準備も万端。
いざ実食。
ぷりっぷりで脂もたっぷりでびっくりするほど美味しい!
皆夢中になって食べます。
ジェラルドのおススメは、ワサビ醤油をつけたサーモンと一緒に、クラッカーを食べること。
これが、僕たちの好みにドンピシャ。
これからしばらくサーモンとクラッカーにハマりそうです。
食後は、アナが、バナナを皮ごと茹でで、それにシナモンをかけて食べる、ブラジル流の食べ方を伝授してくれました。
茹でる なゆちは洗い物(節水) (焼いた方が好みかな…)
ジェラルドの半生
大満足の食事の後は、再びボードゲームに没頭しましたが、
今日はジェラルド達のお話もたくさん聞くことができました。
20代後半の時に、母国ブラジルの腐敗した政治体制に嫌気が差し、
反政府運動に加担したため、政治難民となり、チリに亡命。
そこで最初の奥さんと出会い、一人息子のトーマスを授かるも
その後離婚し、シングルファザーとなり、知人の紹介で、
当時国名すら知らなかったニュージーランドに亡命。
それからは、苦労していろんな仕事を転々としたものの、最終的に落ち着いたのは、赤十字社。
それから18年間、途上国や内戦国、北朝鮮に駐在したり、ニュージーランド国内の薬物依存者の保護のために働いた。
2004年の定年退職を機に、母国に帰ろうと、数十年ぶりにブラジルで暮らしたけれど、やはりニュージーランドの方が肌に合っていると知り、数年で断念。
ただ、そのブラジル滞在期間中に、当時ブラジルで学校の先生をしていたアナと出会い、再婚して二人でニュージーランドで添い遂げることを決意。
それからは、二人で悠々自適、国内外の旅行と、孫の成長を楽しみに生きている。
と教えてくれました。
すごく刺激的で、改めて、この偶然の出会いに感謝しました。
サーモンの深いお味に似合う、フカーーイお話でした。
ニュージーランドでのキャンピングカー生活って、
実際のところ生活費とかどのくらいかかるんでしょうか。
ジェラルドのような深みのある男を目指したいですね。
キャンピングカーは、
・レンタルは保険料込みで1日5,000円
・ガソリンは平均1日2,000円
なので、二人分の宿代+交通費と考えれば、高くないですね。
ただ、ホリデーパークとかに泊まるとこれにプラス3,000円とかかかるので、基本は無料のキャンプ場に泊まるようにしてます。
キャンプは自炊が増えるので、これまでに比べて総支出は格段に抑えられていますね。