12年ぶりの再会
朝6時半にブラジルのサンパウロに到着しました。
空港では、久しぶりに会うゆーたろさんが出迎えてくれました。
ゆーたろさんは、大学時代に仙台のドトールコーヒーで一緒にバイトしていた仲間です。
僕より一個上の彼とはバイト先でも特に親しくさせてもらっていました。
当時、ホストのような服装と、デスメタルを好む彼の特異なキャラクターは、最初こそ変わり者扱いされましたが、バイト先でも人気者でした。
ゆーたろさんは仙台で大学院まで学んだ後、国内最王手の自動車会社に就職しました。
一年前から、サンパウロに駐在し、ブラジルで新しいエンジンの製造ラインを作るミッションに携わっています。
そんなゆーたろさんとは、僕がバイトを辞めて以来の再会なので12年ぶりとなります。
この日のために一日休みをとって、僕たちに付き合ってくれることに。
久しぶりに会ったゆーたろさんは、服装や音楽の趣味は変わっていましたが、ノリは変わっておらず、
市街地に向かう車内で、昔話と近況報告で大いに盛り上がりました。
恐いブラジル
強盗未遂のお話
実は、この前日、ゆーたろさんから衝撃の内容が送られてきていました。
それは、ゆーたろーさんご本人が、会社からの帰宅途中、信号待ちの車内で強盗未遂に遭ったとのこと。
幸い防弾ガラスの車だったので、破られずに傷がついただけで済んだようですが、
背筋が凍るようなお話です。
「ブラジルは危険」と誰もが言いますが、まさか僕らの到着前日というタイミングで、ゆーたろさんの身にこういうことが起こるとは。。
「絶対に警戒心を解くな」というメッセージだと受け止めました。
僕らの対策
そこで、ゆーたろーさんのアドバイスも踏まえ、
ブラジルでは以下の対策を講じて、万が一に備えることとしました。
- 極力手ぶらで外出する
- 携帯はストラップを付けた上で、人前では使わないようにする
- 車の中でも携帯を開かない
- カメラは原則持ち歩かない➡︎ブログも写真少なめになります
- 財布は薄いものに、クレカと最低限の現金を入れて、身体の中にしまう(腹巻の中)
- (財布とは別に)襲われた時に差し出せるだけの現金(約6,000円相当)をポケットに入れておく
カーニバル期間中で、人も多く、盗難や強盗が通常よりも増えると言われている時期なので、
細心の注意を払って、常にビビりながら行動することにしました。
ローカル体験
ゆーたろさんは運転手さんつきの生活を送っているので、
この日も、運転手さんであるデニスさんに車を運転してもらい、オススメのスポットに連れて行ってもらいました。
まず向かったのはメルカドムニンシパル。
ここは、ローカルな市場ですが、現地のおいしい果物をたくさん試食させてくれたり、美味しいフードコートがあったり、観光に最適です。
30分ほどグルグル回っているだけで、十分にローカル気分を堪能できて楽しかったです。
また、この市場の周辺は、ガラクタ市みたいな感じで賑わっていて、
路上生活者なども多く、いきなりサンパウロのディープな部分を覗くことができて有意義でした。
教会とセー広場
次に向かったのが教会。
ここは街のシンボルで、内部の神聖な感じも、建築物としての外観の美しさも魅力的なのですが、
ゆーたろさんが僕らに見せたかったのは、この教会の目の前のセー広場。
路上生活者や、中毒者たちが多数いました。
ここでテントを構えている人も多く、治安の悪さを物語っています。⬅︎怖くて写真は撮れませんでした。
ゆーたろさん曰く、
「サンパウロの都内の綺麗なところだけを見ても面白くないだろうから、最初にこういう実情を見せたかった。」
とのこと。本当にありがたい計らいで、貴重な体験ができました。
サッポロとキリンの価格差に衝撃
サンパウロのディープな側面を見せてもらった後は、安全な日本人街、リベルダージに連れて行ってもらいました。
鳥居があって、庭園があって、日本のお店が集中しているこの地区は、まさに日本の地方都市という感じの街です。
ここにいると、自分がブラジルにいることをすっかり忘れてしまいます。
20世期初頭に大量に移民してきた日本人の心の拠り所として戦後栄えたらしいです。
ちなみに、このスーパーで売っていた、サッポロとキリンの瓶ビールの値段が、同サイズながらも4倍近く異なりました。
サッポロは1本21.40レアル(約450円)
一方、キリンは1本たったの5.80レアル(約120円)。
ゆーたろさんに聞いたところ、
ブラジルは輸入関税がかなり高く、現地に工場が無いサッポロは、全てが輸入品なので高額になり、
キリンは、ブラジル内に工場があって現地で製造しているから、安く販売できる
とのこと。
大変勉強になります。
それでもサッポロを買う人がいるからこうして売っているんでしょうね。
ちなみに、ゆーたろさんは、その隣のEISENBAHN(6.30レアル)を愛飲しているそうです。
日本のラーメン
リベルダージには、日本で人気の麺屋一幸舎も支店を構えていました。
これにはテンションが上がりました。
開店と同時に入店し、
日本クオリティのラーメンを堪能しました。
メガネを求めて
一旦宿で一休みした後、ゆーたろさんに付き合ってもらい、ショッピングモールでメガネを買うことにしました。
先日ウユニで紛失してから、ずっと買わなければと思っていたのですが、ラパスやリマでは購入ができず、ここまで持ち越しとなりました。
「南半球最大都市であるサンパウロなら品質もサービスも安心して買えるだろう」と期待して意気揚々と入店。
しかし、メガネ屋さんの店員さんは一切英語が通じず大苦戦を強いられてしまいます。
そこで、頼れる男ゆーたろさんがポルトガル語で店員さんに応対します。
交渉の末、以下の超重要情報を聞き出すことに成功。
- 処方箋が必要
- 4階に眼科がある
そこで、4階に行ってみると、英語を話せる受付の女性がいて、
診察と処方箋の発行で100レアル(約2,200円)と教えてくれました。
時間外だったけど、切羽詰まっている空気を出してなんとか診断をしてもらえることに。
眼科の先生は、とても感じのいい落ち着いた女性でした。
しかし、「今コンタクトを着用しているから、検査前に外したい。」と申し出ると、表情が一変。
「48時間以内にコンタクトレンズを着用している場合は、診断できません。」とピシッと言われてしまいました。
ただ、ここで引き下がるわけにはいかないので、「緊急なんです!」と食い下がることでなんとか診断をしてもらえることになりました。
こうして、この日は数時間がかりでなんとか処方箋をゲットするところまでを完了。
実際のメガネの購入は翌日に持ち越しとなりました。
海外、ましてや英語の通じない国でメガネを買うことの難しさをまざまざと見せつけられた一日となりました。
絶品シュハスコ
夜は大人気のお店で、人生初のシュハスコをいただきました。
大きな鉄串に刺さったいろんな種類のステーキを順番に持ってきて、目の前で肉を薄く削ぎ落としてしてくれます。
それを、専用のトングで受け取って食べるブラジルの名物です。
以前テレビで見てから「いつか食べてみたい」と思っていたので、念願叶ってテンションが上がります。
ここで、ゆーたろさんの奥様「フミさん」と、
二人の可愛いお子さん「ミウちゃん(6歳)」と「レオくん(3歳)」も合流。
6人で最高品質のシュハスコを、ワイワイいただきました。
お肉も、ビュッフェで提供される野菜などのメニューもめちゃくちゃ美味しくて、大満足のディナーでした。
ブログを書きながら、思い出してヨダレが出そうになるほど贅沢な体験でした。
「ホストのような服装と、デスメタルを好む彼」って、実際文字に起こすと我が事ながら改めて爆笑(笑)
眼鏡で手間取ってしまったのは少し心残りです、ごめん!
あの頃の写真も参考に貼りたかったのですが、僕持っていなかったので、お写真提供お待ちしてます😆
メガネはおかげさまでしたよ!苦労したからこそ愛着が持てます!