爆睡ツアー
深夜12時過ぎに起床。
眠い目を擦りながら1時に家を出て、ベラージオホテルに向かいました。

ベラージオに到着
1時50分集合の、アリゾナ州グランドキャニオン行き現地ツアーに参加するためです。
車で5時間のグランドキャニオンのみならず、パウエル湖、アンテロープキャニオン、ホーシューベントというアリゾナ州の名所『グランドサークル』を1日で辿る弾丸ツアー(こちら)なので、出発がこんなに早いのです。
ベラージオに着いて間もなく、ツアー車が迎えに来ました。
参加者は僕らを含めて7人。それに運転手兼ガイドさんを加えた8人で出発です。
ガイドさんから聞いた話では、このツアーは社内で「爆睡ツアー」と呼ばれているらしく、その名の通り、車内に乗り込むなり皆爆睡しました。

パウエル湖
まず最初に到着したのがパウエル湖です。
7時過ぎに到着しましたが、ここにたどり着く2時間前くらいに目を覚ますと、物凄い吹雪の中をバスは走っていました。
全く前が見えず、ビビりましたが、運転手さんは落ち着いていて
「スタッドレスを装着しているし、慣れているので大丈夫です。ただ、慎重に運転します。」と話していました。頼もしい。
パウエル湖は、満水時には琵琶湖に相当する程の貯水量を誇る、全米で2番目に大きい人口湖らしいです。
高台から一望した景色は壮大でした。
アンテロープキャニオン
パウエル湖から車で走ること数十分で、ページという街に到着。
ナバホ族という先住民族の居住地で、ここにあるアンテロープキャニオンは、彼らのガイド無しでは行くことができません。
そこで、ツアーバスから一旦降りて、他の旅行客と一緒にナバホ族が運転するバンに乗り換えます。

バンに乗って走ること15分、アンテロープキャニオンに到着。

ここから中に入ります
砂と水と風の力で自然が作り出したかなり神秘的な峡谷です。

中にいると砂嵐と、観光客で、のんびり楽しむ余裕はあまりないのですが、
写真に映った光芒は皆んなに自慢したくなるものです。



ナバホ族のガイドの方が、かなりカメラに精通していて、どういう設定で、どの角度から撮ればいいか、一人一人にアドバイスをしていました。
ただ、残念ながらうちのカメラとの相性はイマイチで、彼のアドバイス通りに撮影しても真っ暗になるし、
彼がこのカメラを使ってドヤ顔で僕らを撮影してくれた写真はいずれもピントがブレていました。

パッと見は綺麗だけど、

よく見るとブレブレ。。。
諦めきれない奥さんと、満足してもらえないことに不満気なガイドさん、
最終的に二人ともヤケクソになってる姿が印象的でした。

「ま、しょうがないか、、」
ホースシューベンド
その後、向かったのはこれまた人気の観光スポット、ホースシューベンド。
馬の蹄のような形をしているからこの名前らしいです。

コロラド川が大地を侵食して作り出した300メートルの深さの谷間です。
めちゃくちゃフォトジェニックな場所で、多くの観光客がいましたが、中には断崖絶壁に腰掛けて写真を撮っている人いて、見てるこっちがヒヤヒヤしました。

過去にはここから落ちて死亡した人も数名いるらしいです。(参考URL)
落ちたら絶対死ぬ高さなので、僕らはあまりギリギリまで行かないようにガイドさんから注意されました。
僕はこの写真の場所でも既に腰が引けまくりでした。

「あ、俺もう無理。。」

頑張りました
食事と昼寝
ホースシューベンドから出発する際、車内で昼食としてサブウェイのサンドウィッチが配られました。
深夜1時から活動開始し、色々動き回ってめちゃくちゃお腹が空いていたので
めちゃくちゃ美味しく感じました。

うまそう!
食事を摂ると眠気が襲ってきたので、皆んな再び車内で爆睡しました。
ここでガイドさんも交代。パーキングエリアで待機していた別のガイドさんが乗り込み、元のガイドさんはお迎えの車に乗り込んで一足先にラスベガスに帰りました。
ガイドさんも深夜からずっと運転してるのでさぞお疲れだったと思います。
こうして途中でガイドさんを交代する仕組みは、ツアー参加者としても安心です。
後に交代したガイドさんから聞いた話では、
アメリカでは運転手の疲労による事故防止のために、運転手さんたちの運転時間はアプリによって厳重に管理されているらしいです。
所定時間を超えてしまうと、いかなる状況であれ(砂漠の真ん中でも)、その時点で運転をストップしなければならないため、ツアー参加者たちにも集合時間厳守を厳しくお願いしているとのこと。
グランドキャニオン
ホースシューベンドを出発してから約2時間でグランドキャニオンに到着。

「ついに来たー!!」
二箇所の鑑賞スポットに立ち寄って、自由時間をとってじっくり楽しませてもらいました。
これを見るために、LAからラスベガスを経てはるばる来たと言っても過言ではありません。
テレビや写真などで幾度となく目にした、地球が産んだ奇跡の地層を、この目で見ることができて感激。

「すごい!!」
ここで見れる最古の地層はなんと20億年前のものらしいです。気が遠くなるけど、なんだかここにいると不思議と地球に感謝したくなってきます。




写真ももちろん撮りましたが、自分の目と心にしっかり焼き付けて、この世界自然遺産を後にしました。

ありがとう地球!
ルート66ゆかりの地
帰り道、歴史的なルート66を走りました。


しばらく進むと、ルート66沿いのセリグマンという小さな街に到着。
今から100年前に完成した初のアメリカ大陸横断道路。シカゴ~ロサンゼルス間にまたがるこの道路なしに、アメリカ西部の発展はなかったと言われています。
ここセリグマンも当時は中継地点として、賑わいを誇っていました。
しかし、ルート66は、高速道路の発展により、1985年に廃線になり、セリグマンの街も廃れてしまいました。
ここで、セリグマンで床屋を営むエンジェルさんという男性が、一人立ち上がり、ルート66の復興活動を開始したのです。
その後、彼の活動は多くの人を巻き込み、結果的に国を動かしてルート66は歴史的な道として、再び脚光を浴びることになったのです。

ありがとうエンジェルさん!
そんな立役者の彼は現在92歳、彼の床屋さんはその形を残し、今ではビジターセンターとして多くの観光客を引き寄せているほか、予約をすれば彼に髪を切ってもらうことも可能らしいです。
なんてエネルギーに満ち溢れた人でしょうか。
ガイドさんからこの話を聞いて、とても感動しました。
僕らもその床屋さんに足を運んで、こうしてエンジェルさんと一緒に写真も撮ることができました。

エンジェルさん(92)
ここは、映画カーズの舞台になった街らしく、カーズ関連のものも置いてありました。

とにかく全体的に、渋くて、男のロマン溢れるこの街が気に入った僕は、
ここで帽子を購入し、エンジェルさんの魂を日々感じながら旅をすることにしたのです。

「僕、エンジェルさんのことを忘れません。」
無事ツアー終了
セリグマンを出発してから3時間、ラスベガスに帰ってきました。
帰りの車内もみんな爆睡していましたが、奥さんだけはガイドさんの話に興味津々で2時間以上もずーっと楽しそうに会話をしていました。
弾丸日程でしたが、移動中のバスで爆睡できたおかげで、そこまで疲れませんでした。
総じて大満足のツアーで、本当に参加してよかったです。

「大満足!」
解散後、お腹が空いたので、奥さんがガイドさんから帰りの車内で聞き出したローカル情報に基づき、日本人が作るイタリアンのお店に行きました。

めちゃくちゃ美味しかったし、奇跡的に宿泊先からも徒歩圏内なので、最高でした。
この日の夜はこの旅で一番よく眠れました。

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