クルーズの終わり
ついにクルーズ最終日となりました。
朝目を覚ますと、既に終着点であるベネチアの港に到着していました。
早い人は七時過ぎには、船から降りていましたが、僕らはのんびり朝食を摂ってから出ることに。
朝食会場に、昨晩仲良くなったレイモンド夫妻がいたので、一緒に記念撮影をして、また少しお話しをしました。
さすがにのんびりし過ぎてしまい、その後、部屋に戻って身支度をしていると、船内放送で名前が呼ばれ、「早くチェックアウトしてください 」と言われてしまいました。
慌てて船を出ると、そこでレイモンド夫妻が待っていてくれました。
一緒にベネチア散策
「よかったら少し一緒にベネチアを歩きませんか?」
と、レイモンド夫妻からご提案いただいたので、港に荷物を預けて、午前中いっぱいは彼らと一緒にベネチアの街を歩きました。
旅慣れしているお二人と一緒だとすごく頼もしい。
女性同士は特に会話が弾み、レイモンド夫人はとても楽しそうに奥さんと話をしていました。
ベネチアに感動
奥さんは2年前に数日滞在したことがあり、大絶賛していたベネチア。僕は人生初だったので、見るもの全てが新鮮で感動しました。
“世界でもっとも美しい都”としてメディアなどで紹介されますが、期待以上でした。
車が無く、ボートで街の中を移動するため、空気も綺麗だし、中世の街並みが残り、建物や路地がいちいち素敵。
この水の都では、インスタ映えしない場所を見つける方が難しく、ようやくこちらを見つけました。
プレゼント
ベネチア市内の素敵な革製品店で、お気に入りのハンドバッグを見つけたレイモンド夫人、
「このサイズ、この素材、この値段、買うしかないわ!」とテンションが上がり、即買いを決意。
お会計を済ませて、出てきた夫人の手には、色違いの二つのバッグがありました。
そのうちの一つをうちの奥さんに差し出し
「これ、一つあなたにあげるわ」
と、言ってくれました。
恐縮しまくる奥さんに
「遠慮しないで受け取って。これを見たらお互いのことや、このベネチアを思い出せるでしょう」
と言ってくれたレイモンド夫人。
惚れてまうやろ。。。
今日の宿
レイモンド夫妻と別れて、船とバスを乗り継いで宿に向かいました。
ベネチア市内は宿が高いので、郊外のエアビーをチョイス。
ベネチア内の移動に用いるボートは、一回7.5ユーロと、都度買いすると高額なので、3日乗り放題券を購入しました。
僕らの宿に向かうバスにも使えたのはラッキーで、ずいぶん得した気分に。
バスを乗り継いで約1時間で到着。
素敵なお家で、ホストの若い夫婦が出迎えてくれました。
一通り家の使い方を教わった後は、リビングでコーヒーやビスケットをいただきながら、お互いのことを色々お話しました。
保険会社に勤めるフランシェスコ(34)と、ブラジルから嫁いだインフルエンサーのラファ(27)は、僕らと同世代で興味なども共通しており話もよく弾みました。
この日を含めて4日間、楽しい滞在になりそうな予感。
トレヴィーゾ
ホストの勧めで、夜は家から北に3キロ程向かった先にある、トレヴィーゾ という街に行ってみることにしました。
トレヴィーゾ は、“陸のベネチア”と呼ばれており、ティラミス発祥の地でもあるそうです。
到着したのは夜8時過ぎでしたが、街は穏やかでとても安全な感じ。
通りも綺麗で、好きになれそうな街。
ホストの2人がお勧めするピザのお店に行ってみると、大変混んでおり、30分待ってようやく入れました。
こちらのピザとパスタ、そして、プロセッコという有名なスパークリングワインもトレヴィーゾ発祥ということなので、いただいてみることに。
あいにく、この日の僕は体調が優れず、食欲があまりなかったので、どれも満足に味わうことができませんでした。
この後ティラミス発祥のお店に行く予定も、体調を考えて断念することに。
反省と『ギリシャ』
宿に戻り、ハチミツ湯を飲んでそのまま寝ました。
船酔いも含めて、ちょっと体調崩しすぎな自分に呆れてきました。
浮かれて食べ過ぎたり、朝のルーティンであるストレッチを欠かしたりしているのも一因だと思い、反省して自分の生活リズムを立て直す決意をしました。
翌日以降に引きずりたくないので、なんとかこの晩のうちに治そうと、水分をたくさん摂って暖かくして寝て、たくさん汗をかく作戦に。
作戦は成功し、夜中3時に目が覚めたときには、よく発汗していて、身体の気怠さは既に抜けかけていました。
夢の中で、なぜかこの『水分補給→温かくして寝る→発汗』の作戦を、『ギリシャ』と命名していたようで、
寝ぼけながら、奥さんに
「今1ギリシャ終わったから、だいぶ身体楽になった。もう1ギリシャやれば完璧なはずだから、寝るね。」
と意味不明なことを言っていたそうです。
4日間のベネチア滞在を最高なものにできるか、すべては今晩の『ギリシャ』にかかっています。
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