クリスの家
サウサンプトンでは、オーナーのクリスが一人で暮らす大きな庭付きの一軒家、その一部屋に泊まらせてもらいました。
掃除が行き届いた広い部屋でとても快適だっただけでなく、このクリスの人柄が素晴らしかったです。
到着するとすぐにマップを取り出してサウサンプトンの街を紹介してくれたり、翌朝にはおいしい英国式朝食を作ってくれたり
チェックアウトの時間を過ぎても好きなだけ家でのんびりさせてくれたりと、至れりつくせりでした。
通常のサービス以上のおもてなしに感動した奥さんは、猫のエサやりと家の掃除を手伝ってあげました。
サウサンプトンに訪れる人には、ぜひオススメしたい最高の宿です。
クルーズ概要
この日から、14泊15日のクルーズが始まります。
サウサンプトンに来たのはこの船の出港地だからです。
NCL(Norwegian Cruise Line)というクルーズ会社による地中海クルーズで、以下のルートで周ります。
寄港地が、いずれも今回の旅行で僕らが訪れてみたいと思っていた場所ばかりで、かつ、移動/食事/宿泊を全て船内で済ませられるので、まさに一石二鳥。
僕にとっては、人生初のクルーズということもあり、この世界旅行の目玉とも言える一大イベントです。
早めに手配した上、予約も代理店などを介さずに、直接NCLのサイトから自身で行ったため、結構安く手配することができました。
乗船前
事前にメールで案内されていた通りにオンラインチェックインを済ませてはいたのですが、そこで指示されていた”乗船券等の印刷(前日まで)”を、後回しにして結局忘れてしまっていたので、焦って早めに港に向かいました。
出港の4時間前でしたが、船はすでに港に停まっていました。
その大きさに圧倒されながらチェックインカウンターへ。
職員たちがみんなとても笑顔で温かく歓迎してくれました。
窓口の女性にパスポートを渡すと、ニコニコで手続きを行ってくれて、部屋のカードキーを発行してくれました。
このカードキーが船内の有料サービスを受ける際の現金代わりになる という説明も受けました。
そして、すぐに乗船。
印刷忘れは何の問題もなかったようです。
いざ船内へ
全13階建の船で、僕らの部屋は、船の入口でもある5階にありました。
船内にはオシャレな洋楽が流れており、早めに乗船したセレブ感溢れるマダムたちがグラスを片手に船内を闊歩していました。
船のクルー(乗組員)は、みんな最高の笑顔で迎えてくれました。
そんなマダムやクルーも、目が合うと皆”Hello”とか”Good afternoon”とか挨拶をしてくれるので、「あ、これがクルーズのマナーか」と判断し、ノリノリで挨拶を返しました。
部屋の中
ワクワクで部屋に入ってみると、中はこんな感じ。
まさにホテル。
上層階の高いお部屋になると、ベランダがあったり、よりゴージャスなものはたくさんあるようですが、僕らにとってはこれで十二分。
何より、これまで色んな宿を転々としてきたので、2週間も同じ場所に泊まれるという安堵感が嬉しかったです。
昼食ビュッフェ
受付時にこんな紙をいただきました。
初日の、船内の各催しや、食事会場などが案内されています。一部のレストランや催しは追加でお金がかかるものもあるようですが基本的には全て無料で楽しめます。
内容は毎日変わるため、新聞のように毎日部屋に配られるとのこと。
2時でしたが、12階のビュッフェが既にOpenしていると記載があったので早速行って遅めの昼食をとることに。
中には既にたくさんの人がいました。
ビュッフェの内容はこんな感じで、色々あり過ぎて悩みます。
こんな感じでセレクト。
どれもめちゃくちゃ美味しかったです。
このビュッフェは基本的にいつ来ても何か食べられるようになっているらしく、大食い諸君にはたまらないだろうな と思いました。
避難訓練とタイタニック
出港1時間前には、全員強制参加の避難訓練があり、デッキに集合しました。
映画タイタニックを通して、海の事故の恐怖は痛感していたため、かなり真剣に聞きました。
きっとそこにいた大半の人が、タイタニックの救難シーンを思い浮かべていたでしょう、
先ほどまで浮かれに浮かれてたマダムたちも一律真剣な表情で話を聞いていたのが印象的でした。
海難事故の恐怖をビビッドに伝えたことも、あの映画の功績だなーなどとしみじみしていると、
“以上で訓練を終わります” という一言が。
すると、
「Yeah! ヒュー!!」みたいな歓声があちこちで沸き起こりました。ずいぶん分かりやすい反応するんですね。
出港
訓練後、部屋でくつろいでいると、いよいよ船が動き出しました。
あまりに静かに動き出したので最初は気がつきませんでした。
しばらくして多少船が揺れ始めると、パソコンを見ていた僕は、ちょっとクラクラし始めました。それから数分すると、今度は眠くもないのに欠伸が出ました。
僕「あれ?これ船酔い?」
奥さん「気のせいだよ」
僕「クルーズって普通船酔いする?」
奥さん「船が大きいし、揺れない設計になってるからしないと思う」
僕「いや、でも今揺れてるよね?」
奥さん「気のせいだよ」
みたいなやり取りをしながら、酔ってるのか酔ってないのか分からない謎の気分で初の出港を過ごしました。
夕飯はアジア料理
夕飯は、いくつか選択肢がありましたが、7階にあるShogunというアジア料理のお店に行ってみることにしました。
- 海鮮麺
- チャーシュー麺
- 鳥の甘酢ソースがけ
を注文し、どれもとても美味しかったです。
しかし、7階の船頭付近にあるこのレストランは、部屋以上に揺れを感じました。
ここで、お腹が空いていたのに美味しい食事が喉を通らない僕は、
「これ完全に船酔いだ。」
と、確信しました。
なんとか食事は完食しましたが、気持ちが悪いので食後は逃げるように部屋に戻ってベットに横になりました。奥さんも僕につられて横になりました。
そして、まだ8時過ぎでしたが、二人ともこの日はそのまま寝落ちしました。
これから14日間、船酔いとの戦いになるのか、
楽しみよりも不安が勝りがちのクルーズ初夜でした。
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